新着情報

2025.03.30

CASE

食品衛生法 ポジティブリスト制度

食品衛生法 ポジティブリスト制度

食品衛生法ポジティブリスト制度とは

1. 概要と背景

食品衛生法の改正により、2020年6月1日からポジティブリスト(PL)制度が施行されました。本制度は、食品接触材料(食品包装や容器など)に使用される物質について、安全性が確認された成分のみを使用できるようにする仕組みです。

これまでは「ネガティブリスト方式」(禁止された物質以外は使用可)が採用されていましたが、食品の安全性をより確保するため、国際基準に合わせた「ポジティブリスト方式」が導入されました。

2. ポジティブリスト制度の対象と影響

(1) 対象となる食品接触材料

ポジティブリスト制度では、食品接触材料として使用される以下の物質が対象となります。

  • 塩ビ製品(ポリ塩化ビニルなど)
  • オレフィンターポリン(食品包装材料として使用されるオレフィン系ポリマー)
  • 熱可塑性エラストマー(TPE:Thermoplastic Elastomer)

熱可塑性エラストマー(TPE)とは? 熱可塑性エラストマーは、ゴムのような弾性とプラスチックの加工性を兼ね備えた高分子材料です。食品包装や容器のガスケット、シール材、柔軟なキャップなどに使用され、優れた耐熱性・耐薬品性を持つことから食品安全基準に適合するものも多くあります。

代表的な種類には以下のようなものがあります。

  • スチレン系エラストマー(SBC):透明性が高く、食品包装のシール部分に使用
  • オレフィン系エラストマー(TPO):耐久性があり、食品容器のパッキンに利用
  • ポリエステル系エラストマー(TPEE):耐熱性・耐油性に優れ、高温調理用の食品包装に適用
  • ウレタン系エラストマー(TPU):柔軟性が高く、食品用ホースなどに採用

(2) 企業や消費者への影響

本制度の施行により、食品業界では以下の影響が考えられます。

影響詳細
食品メーカー食品包装・容器の原料選定や管理体制の見直しが必要
飲食業使用する食品容器・包装の安全性確認が求められる
消費者より安全な食品包装・容器を使用した製品を購入できる

3. 合成ゴムは対象外

ポジティブリスト制度では、合成ゴム(Synthetic Rubber)は対象外となっています。これは、合成ゴムの成分が食品接触材料としての規制対象とならないためです。ただし、食品包装や容器の一部に使用される場合は、別の安全基準に基づいて管理されることがあります。

食品包装に使用される主な合成ゴムの種類:

  • シリコーンゴム:耐熱性・耐薬品性に優れ、食品用調理器具や密封パッキンに使用
  • フッ素ゴム(FKM):耐油性・耐薬品性が高く、食品機械のガスケットに採用
  • ニトリルゴム(NBR):耐油性があり、食品加工設備のシール材として利用

4. まとめ

ポジティブリスト制度の導入により、食品の安全性が一層向上することが期待されています。

当社では食品衛生法ポジティブリスト制度に対応した商材を多数取り揃えております。

ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。


参考資料
厚生労働省 食品衛生法の改正について

営業部 福島

一覧に戻る

Contact

弊社へのお問い合わせは
こちらからご連絡ください。